出力600Wオーディオパワーアンプ用ハイブリッドIC「STK412-700-Eシリーズ」

　三洋半導体は、オーディオパワーアンプ用ハイブリッドＩＣで、６００Ｗ大出力をワンパッケージ化し、温度検出回路を内蔵したＳＴＫ４１２―７００―Ｅシリーズを開発し、サンプル出荷を開始した。

　 Ｅシリーズは、業界最高レベルの出力３００Ｗ×２チャンネルのＳＴＫ４１２―７７０―Ｅ、２５０Ｗ×２チャンネルの同７５０―Ｅ、２００Ｗ×２チャンネルの同７４０―Ｅ。

　 ミニコンポ、ホームシアター、ＡＶレシーバなどオーディオ機器用のクラスＡＢアンプで、スピーカへの出力信号レベルの高低に応じ、２種類の電源電圧を切り替える「電源電圧切替方式」を採用。これにより、必要に応じた電源電圧がアンプに供給され、電力損失を少なく抑えることから、同社従来比で最大４５％の省電力化を実現する。

　 新開発のプリドライバーＩＣには、温度検出回路を内蔵。金属基板が設定温度以上に上昇したとき、アラーム信号を出力する。外付けで対応する場合と比べ、セット側で温度保護をかけやすくなり、大出力のアンプを安心して使える。

　 同社はＥシリーズをハイエンドモデルのミニコンポやホームシアターなど大出力、高音質のオーディオアンプ市場向けに販売する。