090330_04
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月30日 |
090330_04 |
三洋電機 |
電子材料 |
電子材料 |
一般民生用 |
低消費電力で酸化能力の高い「電解式オゾン生成電極」
三洋電機は、酸化能力の高いオゾン電解水を生成できる低消費電力の「電解式オゾン生成電極」を開発した。白金電極やダイヤモンド電極に比べて、水道水からのオゾン生成効率が高く、商品へ応用されれば従来以上の脱臭や除菌の効果が期待できる。
従来の電解水技術は水の中の微量の塩素イオンを触媒で酸化し次亜塩素酸をつくり、これを使って殺菌・除菌していた。開発した技術は水から直接オゾンを生成する。新しい触媒材料を開発したことで成功した。
新開発の電極触媒層は酸化タンタルと白金で構成される。絶縁体であり電極材料としては不向きとされていた酸化タンタルだが、薄膜として積層することで電極触媒として機能し、高いオゾン生成を実現した。
従来の各種電極材料に同じ電位をかけた際に、オゾン生成電極はより低い電流密度でオゾンを生成できる。消費電力は白金電極を100として約4分の1で済むという。
酸化能力が高く、次亜塩素酸だけでは分解が難しい酢酸(たばこ臭)、ジェオスミン(カビ臭)も酸化分解できる。
さらに塩化物イオンを含まない水道水でも殺菌効果を得られるので、雨水を利用するような地域など、グローバルな水質に対応することも可能。
同社は、これまで電解水技術を水の浄化や空気浄化に応用し、家庭用から業務用まで各種商品を開発、販売している。
新開発の電極は、省電力でコンパクトな電解ユニット構成を実現でき、幅広い商品に搭載できる。 |