090323_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月23日 |
090323_01 |
三洋半導体 |
半導体集積回路 |
専用IC |
移動体通信機器用 |
ハンズフリーイヤホンマイク用LSI「LC70701LG」
三洋半導体(田端輝夫社長)は、イヤホンだけでハンズフリー通話が可能な“イヤホンマイク”用LSIの第2弾製品として、小型モバイル機器など民生市場も対象にできる「LC70701LG」を開発、今月からサンプル出荷を開始する。新製品は、新たにノイズキャンセル機能を追加しながら(二つの機能を1チップ化)、より小型で低消費電力、通話音質の向上も図った。一部の顧客には既に出荷に入っており、量産時には月間10万個、年間120万個の出荷を見込む。
イヤホンマイクは話している時に、耳の鼓膜から音の出ている原理を利用し、通常音を出す役割のイヤホンが集音するマイクを兼ねた製品。耳の中で集音するので、外部の音が入りにくく、騒音のひどい場所でも容易にコミュケーションができ、かつハンズフリー。06年10月に開発した第1弾のLSI製品は、工場や屋外など主に業務用通信機分野を販売対象としてきた。
これに対し新製品のLC70701LGは、パッケージサイズの小型化と消費電力の削減により、小型モバイル機器への搭載を可能にすることで、販売数量の拡大を狙ったものだ。
イヤホンマイクとノイズキャンセルの二つの機能を1チップ化し、面積を第1弾製品に比べ82%削減した。消費電流も、70mAから18mAへ約4分の1に削減している。
設計プロセスも、0.25マイクロメートルから0.15マイクロメートルへ微細化している。独自の低消費電力化技術の採用でデジタル部の1.1V低電圧動作(従来品は1.5V)を実現、消費電力は従来の約25%に削減した。
また、回路出力のSN比(音声信号レベルと雑音の大きさの比)を従来比約10デシベル改善し、通話音質を向上した。
「次のステップとして、2010年をメドに、さらに低消費電力化、高音質化を図った第3世代製品の開発を計画している」(LSI事業本部システム事業部IP開発・大橋秀紀部長)という。 |