090320_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月20日 |
090320_03 |
STマイクロエレクトロニクス |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
一般産業用 |
多様なI/Fに対応したマイクロコントローラ「コネクティビティ・ライン」
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スイスのSTマイクロエレクトロニクスは、高性能で多様な業界標準インターフェイスを重視したマイクロコントローラ「ST32」の新製品ラインとして「コネクティビティ・ライン」を発表した。
これにより、「ST32」デバイス間でピン配置とソフトウエアの継ぎ目のない互換性を活用し、より多くのアプリケーション展開が可能になる。
「コネクティビティ・ライン」は、最終製品をUSBホストやUSBデバイスとして機能させることができる、フルスピードUSB OTG(オン・ザ・ゴー)インターフェイスが追加されている。また、IEEE1588PTP(高精度時間同期プロトコル)のハードウエア・サポートを特徴とするイーサネット・インターフェイスも装備。
PTPは、ハードウエアに実装することでCPUのオーバーヘッドを低減、リアルタイム・アプリケーションやネットワーク接続デバイスの同期化時の応答を高速化するものだ。
新製品はまた、「ST32」ファミリーとしては初めてCAN2.0Bコントローラを2個搭載した。これにより開発者は、二つの業界標準CANバスを接続するゲートウェイ・デバイスの構築が可能となる。イーサネット、USB OTG、CAN2.0Bペリフェラルの同時駆動に対応しているため、単一チップで、これらインターフェイスを併用するゲートウェイ・デバイスを構築できる。
高度なPLL(フェーズ・ロックド・ループ)を使用することでオーディオ機能を強化しており、オーディオクラスのI2S通信が可能だ。USBホストまたはデバイスとして使用できる機能を組み合わせることで、USBマス・ストレージデバイスやMP3プレヤーなどの外部ストレージからの音源を読み取り、デコード/出力ができる。
このほか、家庭用電化製品、ビル制御、産業用オートメーション機器などのモーター制御機能、ユーザー・インターフェイス制御機能などの複数機能の統合が可能となっている。さらにネットワーク接続、データ・ロギング、USB周辺機器拡張を必要とするシステムにも対応する。
「コネクティビティ・ライン」はUSB OTGとCAN2.0Bインターフェイス装備の「STM32F105」、UST OTGとCAN2.0Bペリフェラル、イーサネット10/100MAC内蔵の「STM32F107」の2種類。
いずれも現在、主要顧客向けにサンプル出荷中で、デバイスは1万個ロット時で64キロバイトのLQFP64パッケージ製品単価が3.28ドル、256キロバイトのLQFP100パッケージデバイスが4.92ドルとなっている。
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