世界最小サイズの32.768キロHz水晶発振器「SG-3050BC」

　エプソントヨコムは、世界最小サイズの３２.７６８キロヘルツ水晶発振器「ＳＧ―３０５０ＢＣ」を発表した。

　従来製品と比べ面積で約７０％、体積では７５％を削減し、２.２×１.４×１.０ミリサイズを達成した。今月からサンプル対応を開始し、サンプル価格は1000円となっている。

　３２.７６８キロヘルツ水晶発振器は時計、サブマイコン用クロック用途で、携帯電話、デジカメなどモバイル機器、産業機器、車載機器など幅広く使用されている。

　新製品は、独自の精密加工技術である「ＱＭＥＭＳ」技術を用いて加工した超小型水晶チップを搭載。セラミックパッケージの振動子と発振回路のＩＣをプラスチックモールドで一体化した独自技術「ＮＰＯ構造」を応用した新構造を採用している。

　水晶振動子内蔵の３２.７６８キロヘルツ発振器として世界最小サイズを実現した。パッケージは６ピンＳＯＮ。

　動作電源電圧は１.２―５.５Ｖ。周波数初期偏差は最大５.０プラスマイナス５.０×マイナス６１０で、従来製品（ＳＧ―３０３０シリーズ）より向上している。

　小型水晶振動子と発振回路を別々に構成する場合に比べ、省スペース化を実現する。

　同時に、水晶発振特性が出荷時で保証されているため、発振回路設計や周波数調整が不要になり、システムの信頼性と品質の向上にも貢献する。