車載情報機器向けLCDコントローラドライバーIC「NJU6541A」

　新日本無線は、キースキャン機能を搭載し、最大４８０セグメント表示対応の車載情報機器向けＬＣＤコントローラドライバーＩＣ「ＮＪＵ６５４１Ａ」「同Ｂ」のサンプル出荷を開始した。サンプル価格はともに５００円。

　 新製品は、カーオーディオやインフォメーションパネルなど車載情報機器のＬＣＤ向け製品。これら機器のＬＣＤは、表示データの多様化に対応するため、他セグメント表示能力が求められている。

　 新日本無線では、０７年１２月に最大５１２セグメント対応ＬＣＤコントローラドライバーＩＣ（ＮＪＵ６５４３）を発売しているが、今回は４８０セグメントながら周辺機能を集積化し、システムコストを低減できるＮＪＵ６５４１の発売に至った。

　 内蔵したキースキャン回路は５出力６入力、合計３０キー対応。メーンのマイコンへの負荷軽減やケーブル配線の省略を実現する。

　 また、広い視野角など高い表示品質を実現するため、低デューティ駆動にも対応。新たにスタティック駆動（最大１２０セグメント）が選択でき、ほかにデューティ比、２分の１、３分の１、４分の１が選択できる。

　 このほか、８ステップの電子ボリュームを内蔵し、駆動波形もＡ波形、Ｂ波形が選択可能となっている。ＮＪＵ６５４１Ａは ＩＩＣインターフェイス、同Ｂはシリアルインターフェイスを備える。

　 動作温度範囲はマイナス４０度―プラス１０５度Ｃ。パッケージは、両製品とも２２ミリ角高さ１.７５ミリサイズの１４４ピンＬＱＦＰ（０.５０ミリピッチ）を採用している。