6700万の高精彩LED表示が可能な3チャンネルLED駆動用LSI

　パナソニック　セミコンダクター社（川崎英夫社長）は１８日、業界初の６７００万通りの高精彩ＬＥＤ表示と蛍光のような自然な輝度調整ができる３チャンネルＬＥＤ駆動用ＬＳＩを開発した、と発表した。

　 携帯電話、ノートＰＣ、ゲーム機、ポータブルＡＶ機器などで求められているデザイン性を重視した多彩な色調表現を実現できる。４月にサンプル出荷を始め、７月から量産を開始する。

　 生産は前工程、後工程とも外部委託。１０億―１５億円と予想される対象市場のうち、特にデザイン性を重視したＬＤＥ表示が求められる３分の１の市場を狙い、月１００万個の販売を見込む。

　 ０.３マイクロメートルＢｉ―ＣＭＯＳプロセスを採用し、業界最小の１.２６×１.５６×０.７５ミリＷＬＣＳＰパッケージで、イルミネーション用単灯表示や情報表示用７×７ドット、多灯表示用５×２３ドットなど多灯マトリックス表示向けＬＥＤ駆動ＬＳＩ「ＡＮ３０２５９Ａ」として供給する。

　 業界最多の４段階（１２.７５/２５.５/３１.８７５/６３.７５ｍＡ）の最大ＬＥＤ駆動電流設定、２５６ステップ（最小分解能０.０５―０.２５ｍＡ）電流階調、３チャンネル独立設定の新方式ＬＥＤ駆動回路（カレントソース）を搭載。

　 １２８階調のパルス幅変調（ＰＷＭ）制御機能で２段階の電流値変化を設定できるｌｏｇカーブ機能と、電流値や点灯時間などを任意に設定できるレジスタ機能を持つウェーブ・フォーム・ジェネレータで擬似的な２５６階調制御を実現した。

　 これらにより、業界最多の６７００万通りの発色と蛍発光のような自然な発光を可能にした。

　 一つのバスラインで最大４ＬＳＩを個別に制御でき、最大１２チャンネルのＬＥＤを独立制御することで幅広い表現を可能にした。クロック同期インターフェイス回路のクロック入出力端子で基準クロックを各ＬＳＩで共有できるほか、複数のＬＥＤの点灯タイミングを合わせた制御も可能。