業界最細の携帯電話向け3段ワンセグ放送用アンテナ

　テーダブリュ電気（横浜市都筑区池辺町３８９１、津村元史社長）はこのほど、ワンセグ放送用アンテナの新製品として、業界最細の携帯電話用３段ワンセグアンテナを開発、販売開始した。

　同アンテナは、取り付けホルダー部外径φ２.３―２.５ミリを達成し、外付けタイプでは業界ナンバーワンのスリム化を図っている。回転タイプでは、筐体内占有面積最小を実現した。市場ニーズに対応する十分な強度を備えている。

　近く量産を開始する予定で、生産能力は月産５０万個を計画している。

　パイプ特殊加工でコストダウンを図っており、プレス工法によりパイプ加工もコストダウンした。プレス技術により、使用部品点数削減も図っている。パイプの外観部塗装対応可能。９段クリック動作機能付き。

　海外生産対応可能（ＯＥＭ先との協業による）で、組み立ての自動化を図り、品質の安定化、歩留まり向上を図っている。

　３段式アンテナは、アンテナ収納時の寸法規制対策品として開発したもの。部品点数が少なくシンプルで高信頼。精密機構部品メーカーとしての同社の高度なヒンジ技術が活用された。

　このほか、２段式回転アンテナ、可倒式の極細２段式アンテナ、収納式の極細２段アンテナなど多彩な製品を品ぞろえしている。

　同社は１９７０年創業の電子部品メーカー。アンテナ事業は５年ほど前から立ち上げ、携帯電話やＰＣ、無線機、車載通信機、カード通信機などの分野向けに、各種アンテナの開発・製造を行う。

　特に最近は、携帯機器向けワンセグ放送用アンテナのラインアップ拡充を推進、実績を拡大している。

　アンテナ事業は０７、０８年と好調に推移し、今後は海外向けも視野に入れる。