IEC適合φ22ミリのフラッシュシルエットスイッチ「CWシリーズ」

　ＩＤＥＣは２日、業界最短の３９.９ミリパネル奥行きの短胴と２.５ミリのベゼル高さを実現した国際規格（ＩＥＣ適合）φ２２ミリ取付穴タイプのフラッシュシルエットスイッチ「ＣＷシリーズ」を開発し、９日から発売すると発表した。

　 ベゼル高さを低く抑え、デザイン性を重視し、０５年から販売しているフラッシュシルエットスイッチ（取付穴タイプφ２０ミリとφ２５ミリ）の第３弾。

　 フラッシュシルエットスイッチ用に初めてスイッチ設計を全面的にし直し、同社従来品比４２％減のクラス最短の短胴ながら操作ストローク３.５ミリ、やや重めの操作感、ベゼル高さ２.５ミリのシャープな薄型デザインを可能にした。

　 薄型でスタイリッシュなデザイン、フラットなパネル前面など、最近のデザイン性を重視する国内外の工作機械や制御盤などの需要に応える。

　 三笠洋補執行役員マーケティング担当マーケティング戦略統括部長は「工業用スイッチの主流であり、ＩＥＣ適合のグローバルスタンダードのφ２２ミリでデザイン性を重視、安全性にもつながるフラッシュシルエットスイッチの新シリーズだ。日本だけでなく、海外でも積極的に販売していく」と言う。

　 ＣＷシリーズだけで初年度の０９年度には年間３６万個の販売を見込み、２億６千万円の売上げを目指す。フラッシュシルエットスイッチは、既にφ２０ミリ品、φ２５ミリ品合わせて１万９５００機種を取りそろえ、０８年度には年間３０万個を販売している。いずれも、同社京都事業所で生産した。

　 まず、照光押ボタンスイッチ（ベゼル黒色、接点定格ＡＣ１２０Ｖ、１０Ａ）を９日に発売。今春までに押ボタンスイッチ、パイロットライト、セレクタスイッチ（鍵なし、鍵付き）をラインアップする。

　 フィンガープロテクション構造（ＩＰ２０）のねじ端子採用。照光機種は高輝度ＬＥＤを用いた。ベゼル色（黒色、メタル色）、接点数など計３８９６機種を取りそろえる。