携帯電話向け低消費電力のパワーアンプ「ACPM-7822/7824」2機

　米アバゴ・テクノロジーは、従来のパワーアンプに比べ通話時間を３０％延長できるパワーアンプ「ＡＣＰＭ―７８２２」と「ＡＣＰＭ―７８２４」を開発、今月から日本市場への戦略製品として出荷を開始する。新製品は、同社独自のパワーアンプ効率を低出力パワー時に最適化できる“ＣｏｏｌＰＡＭ”技術を組み込む同社のパワーアンプ第５世代製品。ＣＤＭＡおよびセルラーバンドＣＤＭＡ向けなどの国内の有力半導体商社とのパートナーシップ強化により、ビジネス拡大を図る。

　 最近の携帯電話は、パワーアンプの高出力動作はほとんどの場合で必要なく、バッテリの駆動時間を延長させるため、低出力パワー時のパワーアンプの低消費電力化や効率が求められている。ＣｏｏｌＰＡＭ５は、最先端のバイパスＰＡを実現、パワーアンプの効率を１１ｄＢｍの出力パワーまで向上し、バッテリの駆動時間を延長する。既存のパワーアンプの中で、最大の通話時間を提供できるのが特徴。

　 携帯電話ボードの設計をシンプルにする一つのＲＦ（無線）入力ボードでのバイアス・モードに対応する。

　 ＡＣＰＭ―７８２２のパッケージは４ミリメートル角で、高さは０.８５ミリメートルと超薄型。１６ｐｉｎ。

　 同社は、ＨＰをルーツとする。通信、産業、民生機器向けアナログ・インターフェイス機器をグローバルに販売している。主力製品はアナログ、ミックスドシグナル、光学電子部品やサブシステムなど。

　 ターゲット市場は、産業/自動車、情報通信/エンタープライズ・ネットワーク、携帯電話/無線通信と多岐にわたる。アジアを中心として北米、欧州に、グローバルに事業を展開する。

　 日本市場に対しては　日本法人（米山周社長）を０５年１２月に設立した。現在、４０人体制を敷いている。

　 国内販売代理店は次の５社。

　 菱洋エレクトロ、東京エレクトロンデバイス、立花エレテック、マクニカ、富士エレクトロニクス。