ブリッジ型磁気回路採用の小型1極8Aラッチングリレー「JSLシリーズ」

　富士通コンポーネントはこのほど、１極８Ａラッチングリレー「ＪＳＬシリーズ」を開発した。エアコンやヒーター制御、タイマー、Ｉ／Ｏモジュール用途に実績のあるＪＳシリーズに、ラッチングタイプを系列追加したもの。

　ラッチングリレーは、動作および復帰時にはパルス上の電力を必要とするが、動作状態と復帰状態を保持する場合は駆動電流を必要としないため、地球温暖化対策としてＣＯ２削減に貢献するものと注目されている。

　構造は永久磁石を内蔵した有極リレーで、独自構造のブリッジ形磁気回路を採用して小型化を図っている。接点材質は、金メッキ銀酸化スズでカドミフリーとし、鉛フリーハンダを採用したＲｏＨＳ適合のグリーン設計。

　接点仕様は、接点構成は１メークまたは１トランスファー、接点材質は金メッキ銀酸化スズ、接点定格（定格負荷）８Ａ２５０ＶＡＣ／２４ＶＤＣ、最大通電電力１０Ａ、最大開閉電力２０００ＶＡ、最大開閉電圧４００ＶＡＣ／１５０ＶＤＣ、最大開閉電流１０Ａ。

　コイル仕様は、定格消費電力は１コイル２２０ｍ―２５０ｍＷ、２コイル４８０ｍＷ。

　絶縁仕様は、絶縁抵抗１０００ＭΩ（５００ＶＤＣ）、耐電圧１０００ＶＡＣ（接点間）、５０００ＶＡＣ（接点コイル間）。使用周囲温度はマイナス４０度―プラス７０度Ｃ（結露、氷結しないこと）となっている。