車載LANの通信プロトコルLIN2.1仕様に準拠したトランシーバ「TJA1021」

　オランダの半導体大手、ＮＸＰセミコンダクターズは、車載ＬＡＮの通信プロトコル「ＬＩＮ（ローカル・インターコネクト・ネットワーク）２.１」仕様に準拠する業界初のトランシーバ「ＴＪＡ１０２１」を発表した。

　「ＬＩＮ２.１」は、０８年１０月に発表されたＬＩＮ標準規格の次の世代を代表する仕様で、トランスポート層規格の強化、診断機能および上位互換性のサポートを含む新規格を採用している。これに準拠するＮＸＰの「ＴＪＡ１０２１」は、ＬＩＮトランシーバ製品のエネルギー効率の向上と構成部品のコスト削減を促すソリューション。

　８ｋＶの静電耐圧、６ｋＶの静電気放電試験ＩＥＣ６１０００―４―２に準拠し、優れたＥＳＤ（静電放電）性能を提供する。メーカーは外部にＥＳＤ保護を施さず電子制御ユニットを構築できるため、システム全体のコストを削減できる。

　このほか、同トランシーバは低スリープ電流、低リーク電流、低動作電圧（５.５Ｖ）を特徴とし、自動車の消費電力削減とＣＯ２排出量削減を支援。第１世代のトランシーバ「ＴＪＡ１０２０」と上位ＰＩＮ互換性を持つ。現在、量産出荷中。