電波プロダクトニュース



081222_03
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
12月22日081222_03 SMK 接続部品 スイッチ・リレー・ヒューズ 移動体通信機器用

小型携帯機器向け超小型バーチカルタイプの2方向の検出が可能な検出スイッチ「DSJシリーズ」など


 SMKは、携帯機器向けの採用拡大などにより、検出スイッチ事業の売上高が好調に拡大している。今年度上期(4―9月)の同事業売上高は、前年同期比で約2倍に増加した。11月以降は市場低迷の影響が見られるものの、下期(10月―09年3月)も上期比で2倍強の売上げ確保を見込む。

 同社は、スイッチ事業の柱の一つに検出スイッチを位置付け、携帯電話やデジタルカメラなどの小型携帯機器市場を重点分野に、超小型で信頼性の高い製品のラインアップを充実させている。新製品開発では、軽薄短小化の追求とともに、実装強度向上や長寿命、使い勝手を考慮したロングストロークの追求など、ユーザーニーズを先取りした技術開発を強化している。

 これらが評価され、特に07年度下期以降、携帯電話向けに検出スイッチの新規採用が大きく増加している。今期4月以降も、小型ホリゾンタル検出スイッチや小型バーチカル検出スイッチを中心に受注が拡大し、上期の同スイッチ売上高は前年同期に比べ約2倍に増加。下期10月以降も拡大基調が続いており、下期トータルでの検出スイッチ販売は数量ベースで上期比約3倍を見込む。

 重点拡販製品の「DSJシリーズ」(バーチカルタイプ)は、外形寸法2.2×3.4×高さ1.5ミリメートルと超小型化を実現。縦・横2方向の検出が可能だ。操作荷重0.3Nの軽操作荷重。セルフクリーニング機能の採用により、接触安定性を確保した。寿命10万回。接触部は、ひねりコイルスプリングを採用し、接点圧を一定にし、しゅう動接点方式を採用、高い接触信頼性を確保している。

 「DSIシリーズ」(ホリゾンタルタイプ)は、レバー方向が左右2方向で、高さ1.0ミリメートルと超薄型化を図った「DSI―U」(外形寸法3.9×3.3×1ミリメートル、ストローク1.0ミリメートル)に加え、使い勝手を向上するオンストローク2・0ミリメートルのロングストロークタイプ「DSI―V」(外形寸法4.6×3.7×1.0ミリメートル)を製品化。DSI―Vのハンダ付けは(1)ストレート(2)Jリード(3)Lベンド――に対応する。

 最近はモバイル機器に加え、ハンディタイプの医療機器向けなどでも実績を伸ばしつつある。

 生産技術面では、競争力強化に向け、海外主力生産拠点である中国・東莞工場(東莞市)での工程見直しや省力機見直しに力を入れている。東莞工場では数年来、生産技術力の強化に取り組み、現在は自前でスイッチ自動機を設計できる体制が構築されている。

 国内では、小型成形機が本格的に量産に寄与し始めてきており、今後は東莞工場へも展開していく方針。

 同社は、検出スイッチ事業では09年度以降も引き続き、2ケタ成長の継続を目指す。


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