081222_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月22日 |
081222_02 |
日立 |
半導体素子 |
ディスクリート |
デジタル情報家電用 |
インジウムガリウム亜鉛複合酸化(IGZO)を用い1.5Vで動作可能な薄膜トランジスタ
日立製作所は、インジウムガリウム亜鉛複合酸化(IGZO)を用いた薄膜トランジスタ(TFT)のチャンネル層の厚さを、従来の10分の1の6ナノメートルに薄膜化することでスイッチの動作性能を向上、電池や無線での駆動を可能にする動作電圧1.5Vの実現に成功した。
透明で室温付近での形成ができるTFTは、薄くて曲げられるプラスチック基板上へ実装することにより、新たな電子機器を実現する技術として期待されている。
今回試作した酸化物半導体TFTでは、スイッチの動作性能を示す代表的な指標であるサブスレッショルド係数を25度Cで63mV/dec(ミリボルト/ディケード=電流量を1ケタ上昇させるのに必要な電圧)まで小さくすることができた。
この値は理論限界値(59.2mV/dec)に迫るもので、酸化物TFTとしては世界最小値。
この結果、電源電圧1.5Vでのドレイン電流のオン/オフ比は810以上となる。
電池や無線による電源供給で動作するフレキシブルなRFIDやPDAなど、広範囲の新電子デバイスへの応を見込む。
今回の成果は、15日から米国サンフランシスコで開催の「IEDM2008」(国際電子デバイス会議)で発表された。 |