産業・計測機器向けレベル変換A/Dコンバータドライバー「AD8275」

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）は、高電圧の産業用機器と計測機器設計のシグナルコンディショニング処理を簡素化するレベル変換Ａ／Ｄコンバータ（ＡＤＣ）ドライバー「ＡＤ８２７５」の供給を開始した。

　価格は１ドル６０セント（1000個受注時）となっている。

　新製品は、複雑なシグナル・コンディショニングを簡素化し、部品点数と高電圧電源を不要にして、基板面積を低減する。

　高電圧の用途で、単一の部品で信号のアッテネーションとレベルシフトを行い、低電圧のＡＤＣを駆動できる。１５メガヘルツで動作する。

　プラスマイナス１０Ｖの信号を０Ｖから４Ｖの入力レベルに変換できるため、逐次比較型（ＳＡＲ型）ＡＤＣ「ＡＤＣ７６８５」をはじめとするＡＤＩの高速１６ビットＳＡＲコンバータの駆動に最適だ。

　さらに、差動電圧向けにも設定が可能で、ＰｕｌＳＡＲＡＤＣ「ＡＤ７６８８」のような差動入力コンバータ駆動や、「ＡＤ７６７８」などのサンプルレートの低い１８ビットコンバータの駆動にも使用できる。

　温度範囲はマイナス４０度―プラス８５度Ｃとなっている。パッケージは８ピンＭＳＯＰ（３×５ミリメートル）で供給される。