081217_05
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月17日 |
081217_05 |
カネカ |
電子材料 |
電子材料 |
移動体通信機器用 |
高熱伝導グラファイトシート、厚さ50μm以下、比重約2g/立方cm、400℃以上の高温に安定性能
カネカはこのほど、ポリイミドを原料とした高分子設計技術と高温での焼成技術をベースに、世界最高水準の高熱伝導グラファイトシートを開発した。携帯電話などの電子機器や精密機器の熱拡散材料として積極展開する。一部のユーザーで採用が確定している。
グラファイトシートに絶縁フィルムや粘着材などを複合化した製品形態で販売を予定し、携帯電話のほか、カメラモジュール・液晶ディスプレイでの温度むら防止など、デジタルカメラやビデオカメラなど様々な小型民生機器、精密機器への用途展開が期待できる。5年後の売上高として約100億円を目指す。
開発品はすべて炭素原子で構成され、高い結晶性を持ち、銅の約3倍、アルミニウムの約5倍の熱伝導率を実現した。
厚さが50マイクロメートル以下と薄く、比重が約2グラム/立方センチメートルと銅の4分の1で、携帯電話や精密機器のような小さなスペースでも十分な熱拡散機能が発揮される。また、高いフレキシブル性を持ち、打ち抜き加工性や折り曲げ性に優れる。
400度C以上の高温にも安定的な性能を示し吸水率はほぼ0%。脱ガス成分などの不純物も含まない。
携帯電話などで重要となる1ギガヘルツ以上の周波数領域で50デシベル以上の反射効果を示し、様々な周波数の電磁波を遮へいする優れた電磁シールド性能を持つ。
|