081211_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月11日 |
081211_01 |
LGエレクトロニクス |
半導体集積回路 |
専用IC |
一般産業用 |
次世代の高速無線通信規格LTE技術をベースにした携帯電話用モデムチップ
韓国のLGエレクトロニクスは9日、次世代の高速無線通信規格の一つであるLTE(ロングターム・エボリューション)技術をベースとした業界初の携帯電話用モデムチップを開発したと発表した。同チップは理論上、下りで最大毎秒100メガビット、上り最大50メガビットの通信速度をサポート。今回のチップ開発は、準商業化段階の第4世代携帯電話開発に向けた大きなステップになる、とLGは述べている。
最新のモデムチップは、4G携帯電話の標準技術として有力視されているLTE技術ベースの端末を開発するために、不可欠のコンポーネンツとなる。
今回、同社は韓国の京畿道・安養市にある同社のモバイル通信技術研究所でチップのデモを実施し、下り毎秒60メガビット、上り毎秒20メガビットの無線通信速度を達成した。
現在、最も高速とされるHSDPA技術ベースの端末は下りが最大毎秒7.6メガビットだが、携帯電話ユーザーの高速ダウンロードに対するニーズは高まるばかり。最大100メガビットをサポートするLTEは、容量700メガバイトの映画ファイルを1分以下でダウンロード。同時に、HD(高精細)映画を4本、バッファリングなしでストリーミング可能だ。
今回発表したモデムチップは、250人の研究スタッフが過去3年間を費やしてきたLTE技術に関する研究・開発の成果であり、13×13ミリと小型の外形は、薄型でパワフルな次世代携帯電話に完全に適合するとLGは自信を見せている。
同社は今回、コンピュータに現在使われている無線カードの代替として利用できる業界初のLTEベースのデータカードを開発中であることも発表した。
米調査会社ストラテジー・アナリティクスは、LTE携帯電話の世界市場を12年7千万台、翌13年には1億5千万台に倍増すると予想している。
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