車載機器に最適なチップLED付き中空軸可変抵抗器「RK45C」

　アルプス電気は１０日、車載用のエアコンやオーディオ操作用に、チップＬＥＤ付き中空軸可変抵抗器「ＲＫ４５Ｃ」を開発、今月から量産を開始したと発表した。チップＬＥＤ搭載により、多彩な色調への対応が可能となる。

　 車室内のエアコンやオーディオの操作部は、外側にダイヤル式の調節ノブを、内側にスイッチや操作アイコンなどを配置したデザインが主流となっている。

　 こうした操作部には、内側にスイッチなどが搭載可能な中空軸タイプの可変抵抗器が使用される。加えて、夜間走行時の視認性やデザイン性向上のために、操作部に表示されるアイコンを光らせる傾向が顕著だ。このため、ＬＥＤを搭載した中空軸可変抵抗器の需要が増加している。

　 同社では従来、砲弾型ＬＥＤを搭載した中空軸可変抵抗器（ＲＫ４５Ｂ）を量産してきたが、今回、従来の広いセンタースペース（中空部内直径２５.０ミリメートル）を確保し、かつチップＬＥＤを搭載した中空軸タイプの可変抵抗器を開発したもの。チップＬＥＤ搭載により、従来の砲弾型ＬＥＤ搭載品と比較して、ＬＥＤの光の細かな色合いへの対応が可能となった。

　 ダイヤルノブのクリック数やクリックトルクのカスタマイズなど個別の対応ができる。操作ダイヤルの大型化に伴い起こりやすい操作部のガタツキも、シミュレーション技術を用いた部品形状や樹脂の最適化により低減。高品質かつ、良好な操作フィーリングを実現した。

　 ダイヤルノブの回転角度は、従来品の２７０度から最大２９０度まで対応。セットの設計自由度に貢献する。従来品比で、投影面積削減も図っている。

　 サンプル価格は５００円（税込み）。生産計画は、中国・大連アルプス（大連市）で２０１０年１０月には月産３０万個を予定している。

　 外形寸法は４５.０×４５.５×高さ９.５ミリメートル（中空部内径φ２５.０ミリメートル）。使用温度範囲はマイナス４０度―プラス８５度Ｃとなっている。定格０.０５Ｗ。動作寿命３万回。ＬＥＤ色調は赤、アイスブルー、緑、白。