7ミリ角出力15W、デジタルテレビ向けオーディオ用DSP搭載デジタルアンプ「R2J15116FP」

　ルネサス　テクノロジは、薄型テレビ用にデジタル音声信号入力対応のオーディオ用ＤＳＰ搭載デジタルアンプ「Ｒ２Ｊ１５１１６ＦＰ」を製品化し、１２月からサンプル出荷すると発表した。サンプル価格（税込み）は４００円。

　量産は、０９年５月から月産１０万個で開始し、１０月から同４０万個を予定している。

　新製品は、デジタル音声信号の代表的なフォーマットであるＩＩＳの信号をオーディオ用ＤＳＰで信号処理し、デジタルアンプで２チャンネルに最大１５Ｗ出力するもの。

　２４ビットＤＳＰとデジタルアンプを１チップ化し、７×７ミリメートル（ピンを除く）４８ピンＨＴＱＦＰを搭載したことにより、従来の２品種構成に比べ約半分の実装面積を実現した。

　ＤＳＰは、周波数特性の補正を行う７バンドのパラメトリックイコライザや、独自方式のインテリジェント型ボリュームコントロール機能を搭載している。これらのＤＳＰの機能により、インチサイズなどの用途ごとに必要な細かな音声チューニングが可能だ。

　また、アンプの異常状態でのトラブル防止のため、従来の過電流・過熱・減電圧の検出と保護に加え、過熱事前警告機能を搭載し、自動的にボリュームを低下させ、発熱の抑制が可能となった。アンプへの信号入力安全性を高めるため、ＰＬＬアンロック検出、入力信号エラー保護機能なども搭載している。

　制御方式はＩ2Ｃバスインターフェイスを採用している。電源電圧は３.３Ｖ（プリ段）、１５Ｖ（パワー段）で動作する。