電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月26日081126_02 スタック電子 光関連部品 光部品、光モジュール 通信インフラ用

無線信号を光信号に強度変調して光ファイバで伝送する「ROF-Link」



 スタック電子(東京都昭島市武蔵野3―9―18、田島瑞也社長)は、無線信号を光信号に強度変調して光ファイバで伝送する「ROF―Link(レイディオ・オーバー・ファイバ―リンク)」(セット名称型名=ROF001、電気・光変換器E/O部=ROF002、光電気変換器O/E部=ROF003)を、12月1日から受注開始する。

 ROF―Linkは、無線信号を光信号に強度変調するE/O部(ROF002)と、強度変調された光信号から無線信号を復調するO/E部(ROF003)で構成され、その間を光ファイバで接続する光伝送技術。

 光ファイバは同軸ケーブルに比べ低損失で広帯域(ROF001、60メガヘルツ―1ギガヘルツ)な特性を持つ。光ファイバ伝送距離は最大約30キロメートルを実現した。同社は、この変復調機器セットをROF―Linkと名付け、業界で最小といえるコンパクトな設計を施した。商標登録出願中。

 ROF―Linkを使用することにより、無線信号品質を損なうことなく、光伝送の特徴を生かした無線システム環境を、同軸ケーブル接続感覚で簡便に実現することができる。対象市場は、公共放送(FM、地デジ)、携帯電話、無線LAN、WiMAX、各種業務用無線システムなどがあり、不感地帯対策システムでも特徴を発揮する。

 ROF―Linkの特徴としては(1)公共放送、携帯電話、無線LAN、業務用無線などの無線信号をそのまま光伝送可能(2)同軸ケーブル伝送に比較して伝送損失が大幅に少ない(ファイバロス約0.8デシベル/キロメートル)(3)伝送周波数範囲が広く(60メガヘルツ―1ギガヘルツ)、伝送損失の周波数偏差は少ない(4)同軸ケーブルを接続する感覚で手軽にUHF帯、SHF帯の遠距離伝送路を構築できる(5)無線伝送のように電波法の適用を受けない(6)光ファイバは絶縁体であるため、EMC(誘導雷、強磁界、雑音、静電気など)に優れている。

 ROF―Linkの応用分野としては、電波不感地帯対策、計測関連分野、医療機器などがある。

 ROF技術はこれまで、CATV幹線系など限られた分野で採用されていたが、近年、電気/光変換器として使用するレーザーダイオードの性能改善と低価格化により、電波不感地帯対策用途をはじめとする様々な分野での適用が活発になりつつある。

 ROF―Linkはこれらのニーズに対応し、汎用性の高い製品として開発した。同製品は、きょう26日に横浜市のパシフィコ横浜で開幕のマイクロウェーブ展2008に出品される。


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