ゼロドリフトPGA（プログラマブル・ゲイン・アンプ）PGA11ｘファミリー4品種

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、シングルエンド入力、単一電源動作、レール・ツー・レールの入出力特性およびマルチチャンネルＭＵＸ（マルチプレクサ）内蔵などの特徴を備えたゼロドリフトＰＧＡ（プログラマブル・ゲイン・アンプ）、ＰＧＡ１１ｘファミリー「ＰＧＡ１１２」「ＰＧＡ１１３」「ＰＧＡ１１６」「ＰＧＡ１１７」を発表した。

　 このファミリーは現在、出荷中で、価格はＰＧＡ１１２と同１１３が１ドル、ＰＧＡ１１６と同１１７は１・８５ドル（いずれも１千個受注時の参考価格）。

　 新製品は、ポータブルのデータ・アクイジション、メーターの遠隔読み取り、プログラマブルのロジック・コントローラ、ハンドヘルドの試験装置をはじめとするマイクロプロセッサを搭載した各種アプリケーション向けに、高い柔軟性と集積度のＰＧＡソリューションを提供する。

　 ＰＧＡ１１２と同１１６は１、２、４、８、１６、３２、６４、１２８倍のバイナリ・ゲインを、ＰＧＡ１１３と同１１７は１、２、５、１０、２０、５０、１００、２００倍の１０進ゲインを提供する。

　 これらのプログラマブル・ゲイン設定で、各種のセンサー出力をＡ/Ｄコンバータの最適な入力電圧範囲に整合できる。

　 また、ＰＧＡ１１ｘファミリーは、マルチチャンネルＭＵＸ、キャリブレーション回路、およびデジタル制御のゲイン設定機能をすべて内蔵していることから、特性のそろった複数の外付け個別部品が不要という利点を持っている。

　 パッケージは、ＰＧＡ１１２と同１１３が１０ピンＭＳＯＰパッケージ、ＰＧＡ１１６と同１１７は２０ピンＴＳＳＯＰパッケージで供給される。