081029_07
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月29日 |
081029_07 |
アナログ・デバイセズ |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
一般産業用 |
LQFPパッケージ採用のBlackfinプロセッサ「ADSP-BF51x」ファミリー
米アナログ・デバイセズ社(ADI、日本法人=東京都港区、馬渡修社長)は、消費電力当たりの処理性能に優れ、LQFPパッケージを採用したBlackfinプロセッサ「ADSP―BF51x」ファミリーのサンプル出荷を開始した。産業・計測機器や医療機器、IP電話システムなどでの採用を見込む。
Blackfinプロセッサは、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)ながら、マイコンのような組込みコントロール(制御)機能も1コアで実現する「統合プロセッサアーキテクチャ」が特徴。これまでの製品は、車載電装装置やテレビ会議システム、各種マルチメディア端末など幅広く採用されている。
新ファミリー「ADSP―BF51x」は、低消費電力性能とシステムコスト低減を図った製品。「イーサネットMAC」「IEEE1588v2」「SDIO/MMC/CE―ATA入出力」といった周辺機能対応別に4種類ある(型番=同―BF512/4/6/8)。
4種ともに最大動作周波数は400メガヘルツで、最大積和演算処理性能は800メガMAC(1MACは1秒間に1回の積和演算処理の意)。
100メガヘルツ動作時の消費電力は24mWで「1mW当たりの処理性能は8.5メガMACであり、競合製品を大幅に上回る消費電力当たりの性能を誇る。モバイル機器への搭載にも最適」(日本法人ポール・ウィラーディレクター)という。
価格も2万5千個受注時で「4.95ドルから」と、5ドルを切る製品もある。加えて、周辺機能の搭載を抑えて従来品を小ピン化し、BGAではなくQFPパッケージ化を実現した。
「プリント基板の層数を2層板、4層板に抑えることが可能で、システムコスト低減につながる。また、DSPとマイコンのワンチップソリューションという面でも、全体コスト低減に貢献できる」(同)。
さらに「ファミリー4種ともメモリーサイズなどのスペックは共通であり、4種間でのソフトの流用などもできる。費用が増大する開発コストの低減にも貢献できる」としている。
|