フラッシュ機能を備えた８チャンネルのシーケンサ制御およびモニターIC「UCD9081」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、パワーマネジメント向けのシーケンサの機能をさらに拡張するフラッシュ機能を備えた８チャンネルのシーケンス制御およびモニターＩＣ「ＵＣＤ９０８１」を発表した。現在、量産出荷中で、1000個受注時の参考価格は３.２０ドル。

　新製品は、３.５ｍＶの分解能で８個の電圧状態をそれぞれ独立して監視できる。また、新世代のマイクロプロセッサ、ＡＳＩＣ、およびＤＳＰをサポートし、複数のＰＯＬ電源の間の複雑なシーケンス制御を容易に実現するとともに、システムの信頼性を向上させる。

　シーケンサ回路は、３.３Ｖ電源で動作し、外付けのメモリーやクロックが不要で通信回路も備えており、各種スイッチ、サーバー、工業用機器、ネットワーキングおよび試験装置など、様々な装置の機能を向上させる。

　ＵＣＤ９０８１を使用することにより、現行のシステム設計で電源システム内の数多くの電源の動作状態を連続的に監視し、管理できるようになる。また、あらゆるシステムエラーをフラッシュメモリー内に記憶するエラー・ログ機能を内蔵していることから、電源システム内のあらゆる故障診断ができるようになる。

　パッケージは、３２ピンＱＦＮで供給される。