世界最小0.69ミリ角低消費電力ボルテージレギュレータIC「RP200シリーズ」

　リコーは、０.６９ミリメートル角の世界最小Ｗ―ＣＳＰ（ウエハー・レベル・チップ・スケール・パッケージ）や１.２ミリメートル角の小型リードレスパッケージのＤＦＮ（ＰＬＰ）１２１２.６に搭載し、低消費電流を実現した出力電流３００ｍＡのボルテージレギュレータＩＣ「ＲＰ２００シリーズ」を開発、１０月１日から順次サンプル受注を開始する。

　 サンプル価格は６０円。生産は当初、月２００万個を予定している。

　 新製品は、携帯電話などの電子機器に用い、リチウム電池１セルやローカル低電圧電源などの電源から入力した電圧を、動作電圧が規定されている機器内の回路上メモリーやＣＰＵなどに、電池の消耗や元電源の電圧変動にかかわらず一定化して出力するもの。

　 ＲＰ２００シリーズは、低消費電力化に有利なＣＭＯＳプロセスを採用し、先進のウエハープロセスを駆使することにより、世界最小のパッケージや小型のパッケージへの搭載を実現している。

　 また、自動ＥＣＯ機能における低消費モード時の消費電流を、従来品に比べ３分の１以下に低減するとともに、出力電圧の高精度化を実現した。さらに、低負荷時でも高速応答モードで固定することも可能にしている。