080925_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月25日 |
080925_01 |
富士通コンポーネント |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
一般産業用 |
屋内向け3軸加速度検出機能付き薄型UWBセンサータグ
富士通コンポーネントは、屋内向け3軸加速度検出機能付き薄型UWBセンサータグを開発した。UWBセンサーネットワーク用途向けに開発したもの。インパルス・ラジオ方式の採用により高精度な位置測定ができ、かつIDカードホルダーの半分の大きさを実現した。このセンサータグを人や物品に設置することで、精度の高い位置情報のほか、姿勢情報、運動情報、温度情報を得ることが可能となる。
同センサータグは、縦44×横48×高さ7.5ミリメートルとIDカードホルダーの半分のサイズ。UWB平面アンテナをプリント基板上でパターン形成し、その基板上にボタン電池などの構成部品を配置して小型化を図った。アンテナパターンと構成部品実装位置を最適化、構成部品による電波放射障害を抑え、水平面でのほぼ無指向な電波放射特性を実現した。
このセンサータグを物品に付けた場合は、どこの場所に置かれているかの位置情報、縦に置かれているか横に置かれているかの姿勢情報、どの方向にどんな速度で動いているかの運動情報や物品の温度情報を高い精度で入手できる。人に付けた場合は、居る場所の位置、姿勢、動きの情報を高精度で入手できる。
同社は、今回開発したUWBセンサータグに関し、横浜国立大学、富士通、富士通研究所と共同で研究を進めている「インパルス・ラジオ型UWB(UWB―IR)方式を用いたUWB測位センサーネットワーク」で、医療・ホーム・オフィス分野などへの適用性検証、実証試験を行い、実用化と低消費電力化と高効率化による小型化を目指す。
UWB―IR方式は、ナノ秒オーダーの非常に短いパルス幅の電波を使用する方式で、電波の到達時間を高精度で測定でき、高精度の測距・測位に適している。
UWBは、PCやTVでの高速データ通信などの民生用途で製品化が進んでいるが、今後は医療関連や倉庫管理、建設現場、安全管理などの用途での市場拡大が期待され、同社では、UWBセンサータグの技術開発を進めながら、UWBセンサーネットワークの新規市場創出などにつなげていく方針だ。 |