電波プロダクトニュース



080924_03
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月24日080924_03 ザイリンクス 半導体集積回路 セミカスタムIC 通信インフラ用

次世代高速通信や放送機器向けFPGA新プラットフォーム「Virtex-5TXT」


 米ザイリンクスは23日(現地時間)、40ギガビットや100ギガビットの高速通信インフラに向け、迅速で低コストな移行を可能にするFPGAプラットフォーム「Virtex―5TXT」を発表した。今年末にサンプル出荷、09年第1四半期から量産出荷を開始する予定。インターネットやIPTV(インターネット・プロトコルTV)の急速な普及で、爆発的に増加しているバンド幅の消費に対応する。同社は、日本を重点市場の一つとして重視、次世代通信に加え、放送機器などの幅広い分野へのビジネス拡大を計画する。

 ネットワーク上でWebベースの動画が見られるなど、ビデオ・アプリケーションがネットワーク拡張の次のうねりを起こしている。この結果、世界的にバンド幅消費の急増をもたらす。10年前半には、次世代イーサネット規格の立ち上がりも予定されている。

 しかし、現在利用可能なソリューションでは間に合わなくなっており、柔軟性が乏しいASSPやコストが高く、リスクも大きいASICでは対応が難しい。

 これに対し、FPGAは従来品では複数のデバイスを使用する必要はあるが、「次世代の4―10倍の帯域幅に対応でき、最も有効な選択肢」として同社は着目。1個のFPGAで高バンド幅ブリッジングのため開発されたのが、06年5月に最初に製品が発表されたVirtex―5ファミリーの第5世代のプラットフォーム「Virtex―5TXT」。

 最先端のブリッジ(橋渡し)を可能とする最多のトランシーバ(48個のGTX65Gトランシーバ)が600ギガbps以上のバンド幅を提供する。最低のリスク、フレキシブルなFPGAファブリックとソフトIPの同時提供、ビット当たりの消費電力が6.5ギガbpsでチャンネル当たり200mW以下とクラス最低、といった特徴を持つ。

 100Gラインカード、40Gラインカード、SFI5SFI4・2間のスイッチと、4×SF32ポートHD―SDスイッチを持つ“放送品質のデジタル・ビデオ”など、次世代システム向けソリューションを充実する。Virtex―5TXTの市場投入に当たっては、シリコン、デザイン・ツール、Ip(設計資産)、さらに充実した包括したソリューションで万全の体制を敷く。

 新製品は「次世代通信ネットワークだけでなく、放送機器、電子計測やME(電子医療)機器などの分野で有力メーカーが多い日本市場における拡販に強い期待をかけている」(日本法人・白土神一マーケティング本部長)。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |