電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月22日080922_05 愛知製鋼 ユニット センサーモジュール 移動体通信機器用

世界初の3軸の磁気式ジャイロセンサー「AMI304」


 【名古屋】愛知製鋼(愛知県東海市、安川彰吉社長)は、世界で初めて3軸の磁気式ジャイロセンサー「AMI304」の開発に成功した。PCゲームやGPS携帯電話、小型携帯カーナビ(PND)などの用途に今月から販売している。

 磁気式ジャイロセンサーの原理は、3軸磁気センサーを回転した時の地磁気ベクトルの変化速度から角速度を計算する。磁気式はジャイロセンサーの中で最も構造が簡単だが、実用化されていなかった。

 愛知製鋼は、MIセンサーの大幅な精度向上と独自のジャイロ計算プログラムの開発で、世界で初めて実用化に成功した。角速度は0―3600度/秒、磁気分解能2ミリガウス。

 3軸の磁気式ジャイロセンサー「AMI304」は、3軸の角速度を静止から高速回転の幅広い範囲で検知できる。3次元で静止から高速まで変化する手・腕の動きをそのまま検知できるため、ゲームコントローラに使用すれば、よりリアリティの高いパソコンゲームを体感できる。

 同製品は、既に実用化されているゲーム用の振動式ジャイロセンサーに比べて構造がシンプル。小型(3.5×4.0×1.0ミリ)、低消費電流(0.3mA)でコスト効率が高い。既にゲーム用ジャイロセンサーとして一部メーカーで採用が始まっており、振動式に代わって広く普及していくとみている。

 自動車や船舶が要求する最高レベルの電子コンパス機能を持つため、小型携帯カーナビの方位補正への応用も期待される。電磁品事業本部が手掛ける2010年度の同製品販売目標は約200億円。


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