080915_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月15日 |
080915_03 |
アナログ・デバイセズ |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
一般産業用 |
次世代超音波診断装置向け8チャンネル超音波受信器IC「AD9272」「AD9273」
米アナログ・デバイセズ社(ADI、日本法人=東京都港区、馬渡修社長)は、次世代の超音波診断装置向け8チャンネル超音波受信器ICとして、業界最高の高精度品「AD9272」と、低消費電力品「AD9273」の2品種を発表した。価格はAD9272が54ドル、AD9273が51ドル(1000個受注時)となっている。
新製品2種は、07年4月に発表した8チャンネル超音波受信器IC「AD9271」の後継製品。同製品は、高画質化や3次元画像化、リアルタイム動画化などが進むとされる将来の超音波診断装置を見据え、8チャンネルという多チャンネル対応をシングルチップで実現し、市場の評価を得てきた。
新製品は「高精度化」「低消費電力化」という市場の求める二大要求に対し、それぞれ特化した製品として開発された。
「AD9272」は、カート式超音波装置の中上位機種向けに精度を追求した。内蔵ローノイズアンプ(LNA)は0.75nV/√Hz(5メガヘルツ動作時)と、業界で最も低い入力換算ノイズを誇るなど、診断装置での使用時に最大限ノイズを抑える設計で、これまでにない精度向上を可能にする。
内蔵する12ビットADコンバータ(ADC)は毎秒80メガサンプルと、超音波診断装置向けICとしては最大のサンプリングレートを備える。消費電力は、毎秒40メガサンプル動作時1チャンネル当たり200mW。
一方の「AD9273」は、ポータブルなど小型の超音波診断装置向けに、低消費電力性能を追求した製品。1.2nV/√Hz(5メガヘルツ動作時)の入力換算ノイズながら、1チャンネル当たり100mW(毎秒40メガサンプル時)。AD9271に比べ、3分の2程度まで消費電力を削減している。
2製品ともADC、LNAのほか、可変ゲインアンプ、アンチエリアシング、フィルターなどをワンチップに集積し、パッケージは100ピンTQFPを採用している。 |