小電力でギガビットの高速通信ネットワーク機器向けのプロセッサ「ML7240」

　ＯＫＩ（沖電気工業）は、ホーム/ＳＯＨＯルーターをはじめとするネットワーク機器市場向けに小電力でギガビットの高速通信を実現するネットワークプロセッサ「ＭＬ７２４０」を開発、１日からサンプル出荷を開始した。量産出荷は０９年３月の予定。

　 新製品は、ＲＩＳＣ型ＣＰＵ、ＩＰプロトコルエンジン、ギガビットイーサＭＡＣ（２チャンネル）、その他ペリフェラルを内蔵した高速通信用ホーム/ＳＯＨＯルーター機器およびＶｏＩＰゲートウェイ機器に最適なＬＳＩ。

　 ＩＰプロトコルエンジンによるネットワーク処理を行い、安定した毎秒１ギガビットの通信速度を実現する。また、ＩＰｓｅｃ、ＱｏＳのアクセラレータを内蔵し、通信速度を落とすことなく高セキュリティで高品質な通信が可能だ。

　 さらに、ＯＫＩ独自のＤＳＰを使用した音声エンジンによるＶｏＩＰも搭載している。

　 これらのＩＰプロトコルエンジン、音声エンジン、各種アクセラレータに処理を分散させることにより、ＣＰＵへの負荷を低減し、効率的な処理を行うことができる。

　 これらにより、通常動作の消費電力を１.５Ｗに抑え、ヒートシンクレスで高速のＩＰネットワーク機器を実現できる。

　 パッケージは、２７ミリメートル角５４４ピンＢＧＡで供給される。