自動調光機能付き白色LEDドライバー内蔵のパワーマネジメントIC「SM8158BB」

　セイコーＮＰＣ（五味佳文社長）は、携帯電話などのモバイル機器の低消費電力化に貢献する自動調光機能を持つ白色ＬＥＤドライバー内蔵のパワーマネジメント（電力制御）ＩＣ“ＰＭＩＣ”の新製品「ＳＭ８１５８ＢＢ」の量産出荷を開始した。月産５０万個を予定している。サンプル価格は３２０円

　 制御にアナログ回路を採用、これにより輝度がリニアに変化し、応答に違和感がない。さらに、ＡＬＣの動作には人間の目の特性に合わせ、一定の遅れ時間を設定できる。遅れ時間を利用して、バックライトのフェードイン/フェードアウトも可能だ。

　 明るさ情報を得るためのフォトセンサーには単品のフォトダイオードと、フォトダイオードの出力電流を増幅する回路を１チップ化したフォトＩＣに対応する。

　 フォトセンサー出力電流の入力回路には対数圧縮回路を、さらに入力電流に応じて動作ポイントを調整できる電流/電圧変換回路を採用し、１０ナノＡ―５ｍＡの範囲まで入力可能。これにより、使用目的に応じた最適なフォトセンサーを選択できる。

　 ＱＦＮ―２８（３.５×３.５×０.７ミリメートル）パッケージに搭載、配線効率を含めた実装面積を大幅に削減し、携帯機器の小型化にも貢献する。同社は、今後もこれらの要素技術を応用した製品をシリーズ展開していく計画だ。