080822_05
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
8月22日 |
080822_05 |
ソニー |
光関連部品 |
光部品、光モジュール |
一般産業用 |
プロジェクタ光源用短波長・高出力の赤色半導体レーザーアレイ
ソニーは21日、プロジェクタ用光源に最適な短波長、高出力の赤色半導体レーザーアレイの開発に成功したと発表した。今回開発したレーザーは、同社が開発している波長645ナノメートルのレーザーに比べ、視感度が高い波長の635ナノメートルとすることで、従来比約1・6倍の輝度を持つ赤色レーザー光源を可能にした。
この赤色レーザーは、長さ10ミリメートル、エミッタ数25個のアレイ構造の半導体チップを銅製のヒートシンクに接合している。レーザー内部の活性層薄膜の均一化とクラッド層材料のアルミニウム・インジウム・リンの高純度化、p型伝導を得るためのマグネシウムドーピングの厳密な濃度コントロールにより、レーザー発振回路の電流の低減を図り、レーザー発振の性能向上を実現した。
またレーザーアレイの実装で、レーザーアレイとヒートシンクの接合に新しい実装技術を導入することでデバイスからヒートシンクへの排熱効率を向上させている。
これらにより、波長635ナノメートル、光出力7.2W、エネルギー変換効率23%、動作温度25度Cを達成し、プロジェクタへの組み込み時の熱設計と光学設計を容易にした。
同社では、今回の成果を9月2日から5日まで中部大学で開催される「第69回応用物理学会学術講演会」で発表する予定。
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