リモコン用途向けPAN構築が可能な「ネットワーク対応2.4GHzアンテナ一体型RFモジュール」

　ＳＭＫは８日、リモコン用途に最適で、かつＰＡＮ（プライベート・エリア・ネットワーク）の構築が可能なネットワーク対応ＲＦモジュール「ネットワーク対応２・４Ｇヘルツ　ＩＳＭバンド　アンテナ一体型ＲＦモジュール」（製品名＝ＦＸ８０００）を開発したと発表した。

　０９年１月からの受注活動開始、同２月からの量産開始を予定。生産能力は当初月産１００万個（予定）。

　ＡＶ機器用リモコンでは、一つのリモコンで複数の制御が求められてきている。開発品は、こうしたニーズに対応したもの。電波を使用した双方向通信とネットワーク機能により、リモコンを中心としたＰＡＮの構築が容易となる。

　特徴は、ＲＦの特性である無指向性を生かし、容易にリモコンを中心としたＰＡＮ構築ができる（１対ｎ対応可能）。ＩＥＥＥ８０２・１５・４準拠。通信ミドルウエアは、米フリースケール・セミコンダクタ社製「Ｓｙｎｋｒｏ」を採用している。

　スタンバイモードおよび間欠受信により、省電力化に対応する。変調方式にＤＳＳＳを採用し、ノイズに強く高い混信防止性能を持つ。ＩＳＭバンドを使用した無線通信方式により、ワールドワイド対応で、セット設計の標準化に貢献する。

　モジュール単品で日本電波法、ＦＣＣ、ＣＥ認証を取得する予定。セットでのＲＦに関する認証取得作業が不要となり、セットの開発時間短縮や認証費削減に貢献する。

　各種赤外線通信フォーマットでデコード主力に対応しており、既存の赤外線受光器を同モジュールに置き換えるだけで、セット側のアプリケーションソフト変更を必要とせず、セット設計を容易にする。用途は各種電気製品用のリモコン。

　電源電圧２.１―３.４ＶＤＣ。動作温度範囲マイナス１０度―プラス５０度Ｃ。インターフェイスはＵＡＲＴ１９２００ｂｐｓとＰＷＭ（ＩＲデコーダデータ）。外形寸法２０×３０×５ミリメートル。周波数範囲２４００―２４８３.５メガヘルツ。アンテナはプリントアンテナ（予定）。到達距離は２０メートル以上（参考値）となっている。