低電圧で最大8Aの出力電流を連続供給できる高効率同期整流式降圧レギュレータ「LTC3608」

　リニアテクノロジーは、０.６Ｖの低電圧で最大８Ａの出力電流を連続供給できる高効率同期整流式降圧レギュレータ「ＬＴＣ３６０８」の販売を開始した。価格は８２７円（1000個受注時の参考単価）。

　新製品は４―１８Ｖ（絶対最大定格２０Ｖ）の入力電圧で動作し、複数セルのリチウムイオン・バッテリや鉛蓄電池、最大１５Ｖの固定電圧レールを使用するアプリケーションに適している。

　新電流制御アーキテクチャにより、高周波数での非常に低いデューティサイクル動作と優れた過渡応答を実現する。最大１メガヘル
ツ　のスイッチング周波数により、小型で低価格のセラミック・コンデンサや高さの低いインダクタが使用できる。

　さらに不連続動作または強制連続動作に設定することが可能で、強制連続動作ではノイズやＲＦ干渉を低減し、不連続モードでは、わずか９００マイクロＡの消費電流で軽負荷時にスイッチング損失を低減することで高効率を達成する。シャットダウン時の消費電流はわずか１５マイクロＡとなっている。

　このほか、パワーグッド電圧モニター、調整可能な電流制限、出力過電圧保護、プログラム可能なソフトスタートなどの特徴を備えている。

　パッケージは、７×８ミリメートルの５２ピンＱＦＮで供給される。マイナス４０度―プラス１２５度Ｃで動作するインダストリアル・グレード・バージョンも用意している。