080807_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
8月7日 |
080807_01 |
アルプス電気 |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
自動車機器用 |
カーナビなどの内蔵用業界最小・最薄のVICS専用FMチューナ「TSMJシリーズ」
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アルプス電気は6日、カーナビなどへの内蔵用に、業界最小・最薄のVICS(道路交通情報通信システム)専用FMチューナ「TSMJシリーズ」を開発、今月から量産を開始したと発表した。VICS専用のFMチューナとしては業界初のSMDタイプ。外形寸法は8.5×13.2×高さ2.0ミリメートル。従来の同社製VICS専用FMチューナと比較して、体積比で約98%減と大幅な小型化を達成した。RDSにも対応可能。
VICSはドライバーの利便性向上、渋滞の解消・緩和に寄与するシステムとして利用が拡大している。VICS情報の受信方法には(1)FM多重放送(2)電波ビーコン(3)光ビーコンがあり、FM多重放送を利用したVICSは、渋滞情報を含む各種情報をFMラジオ放送へ多重したもので、カーナビに標準搭載される機能となっている。
これまでFMのVICS情報の受信は、アナログTV放送周波数帯のすぐ下にFM放送周波数帯があるため、カーナビのTV放送受信用のアナログ放送用TVチューナの兼用が多数だった。だが、TV放送は2011年に地デジへの切り替えが完了する。地上デジタル放送用TVチューナでは、今までのようにFMのVICS情報受信ができなくなるため、VICS専用の部品が必要になる。同時に、カーナビ搭載部品への小型・薄型化要求も厳しくなっている。
新製品はこうしたニーズに対応して開発したもの。回路の集積化と高密度実装で、業界最小・最薄の外形サイズ8.5×13.2×高さ2.0ミリメートルを実現した。
通常のFMチューナは音声信号と情報データの両方を受信するが、同製品は音声信号をフィルターで切除し、情報データのみを出力する。このため、セット側でフィルター回路を組む必要がなく、セット設計の簡略化に貢献する。
カーナビでは、VICSを受信しながら音声放送を自由に受信するため、VICS専用FMチューナのほかに、音声放送受信用FMチューナの搭載が必要となる。このため、干渉の課題が出てくるが、同製品では独自の回路構成により、音声信号用のチューナとの干渉を回避する。
VICSのほか、欧州や北米で放送されているRDSにも対応する。用途はカーナビ、PNDなど。
サンプル価格は1500円(税込み)。生産は、通信デバイス事業部相馬工場(福島県相馬市)で月産10万個を予定している。
電源電圧5/3.3V。消費電力85mW。受信周波数76―90メガヘルツ。インターフェイスはT2C。
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