家電品や永久磁石モーターの制御回路向け耐圧600Vの3相ゲート駆動IC「IRS233x(D)」

　インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン（日本法人＝ＩＲジャパン）は、耐圧６００Ｖの３相ゲート駆動ＩＣシリーズ「ＩＲＳ２３３ｘ（Ｄ）」の４品種を製品化した。

　 １０万個購入時の単価は２.４９ドルから。用途は、エアコンや洗濯機などの家電製品や産業用の永久磁石モーターの制御回路などとなっている。

　 ＩＲＳ２３３ｘ（Ｄ）シリーズは、３相モーター駆動用のパワーＭＯＳＦＥＴやＩＧＢＴ（絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ）の駆動ＩＣ。ハーフブリッジ回路を３個集積している。

　 耐圧は６００Ｖで、出力電圧の振幅は１０―２０Ｖ。出力電流は、吐き出しが２５０ｍＡ、吸い込みが５００ｍＡ（いずれも標準値）となっている。

　 モーター電流検出用の外付けシャント抵抗からのアナログ帰還信号を入力するオペアンプを搭載している。ブートストラップ・ダイオードを集積した製品もある。入力は３.３Ｖの標準論理レベル。

　 パッケージは２８ピンのＳＯＰ、または４４端子のＰＬＣＣを採用している。

　 ４品種（ＩＲＳ２３３０/同２３３０Ｄ/同２３３２/同２３３２Ｄ）の違いは、ＩＲＳ２３３０と同２３３０Ｄの内蔵デッドタイムが２マイクロ秒、同２３３２と同２３３２Ｄは０.７マイクロ秒となっている。型番の最後にＤの付いた２種は、ブートストラップ・ダイオードを内蔵した製品。

　 大電流スイッチングや短絡のときに起こる故障からシステムを保護するために、ＩＲ社独自の負のスパイク電圧に対する保護機能などを備えている。