080724_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
7月24日 |
080724_01 |
アルプス電気 |
変換部品 |
モーター・アクチュエータ |
デジタル情報家電用 |
BD光ピックアップのコリメータレンズ駆動などの用途向けで業界最小サイズの小型圧電アクチュエータ「ATSAシリーズ」
アルプス電気は23日、カメラ付き携帯電話のズームや、ブルーレイディスク光ピックアップのコリメータレンズ駆動などの用途向けに、業界最小サイズの小型圧電アクチュエータ「ATSAシリーズ」(本体部1.8ミリメートル角×長さ6.0ミリメートル)を開発、10月からサンプル出荷を開始すると発表した。サンプル価格は3千円(税込み)。09年4月には、コンポーネント事業部角田工場(宮城県角田市)で月産50万個の生産を計画する。
ブルーレイディスク用ピックアップのコリメータレンズをリニア移動させて行う球面収差補正は、10マイクロメートル単位での繊細かつ正確な調整が必要といわれている。
従来、こうした光ピックアップ用コリメータレンズや、携帯電話のカメラ機能・デジタルカメラのズームやオートフォーカスのためのレンズのリニア移動には電磁モーターが使用されていたが、その小型化が限界に近づき、小型かつ高性能なアクチュエータが必要とされている。
新製品は、業界最小の外形寸法1.8ミリメートル角×長さ6.0ミリメートル(シャフト部を除く)を実現した圧電アクチュエータ。
中心のネジ状シャフトを四つの圧電素子が囲む構造の採用により、電磁モーターなど他の方式のアクチュエータに比べ、少ない構成部品点数と構成部品自体の小型化を達成。アクチュエータ全体として、大幅な小型化に成功した。
駆動は電圧をかけると圧電素子がひずむ特性を利用し、直接シャフトを回転させることで行っている。
同製品は、米ニュースケールテクノロジー社から技術ライセンスを受けて開発し、製品・量産化にはボールペンの先ほどの直径1・1ミリメートルのシャフトの製造など、アルプス電気の微細加工技術などが生かされている。
業界最小サイズのアクチュエータながら推力0.169N以上、駆動速度5ミリメートル/秒以上と、コリメータレンズの移動、カメラのズームやオートフォーカスのためのレンズのリニア移動に必要な推力を十分に発揮する。
長い駆動距離を実現し、長さ12ミリメートルのシャフトの使用では6ミリメートルの移動距離を確保する。駆動位置の保持には他の部品や機構を必要とせず、移動させたところに無電力のままとどまり続けることができる構造であるため、セット機器の省電力にも貢献する。
電源電圧33V。消費電力0.6W以下。
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