080711_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
7月11日 |
080711_03 |
ポリプラスチックス |
電子材料 |
電子材料 |
一般民生用 |
製品中の塩素含有量を大幅に低減したPPS樹脂の新グレード「フォートロン1140A66」
ポリプラスチックス(東京都港区、後藤昇社長)は、環境対応型製品群の拡充として、市場での脱塩素・脱臭素化への要求に対応する、製品中の塩素含有量を大幅に低減したPPS樹脂の新グレード「フォートロン1140A66」を開発した。
フォートロン1140A66は、製品中の塩素濃度を900ppm以下に抑制するとともに、従来の優れた機械的特性(高強度・強靱性)を維持している(フォートロンガラス繊維強化の代表グレードである1140A6と遜色のない機械的特性および成形性を確保)。
PPS樹脂は、難燃剤を使用せずにUL94V―0規格を満たしていることから、以前から多数のコネクタ、スイッチなどの電子部品に採用されている。
中でもフォートロンは、製品中のイオン性金属不純物が少なく、厳しい電気的特性が要求される分野や半導体冶具などにも採用されている。
昨今のパソコンや携帯電話、ゲーム機などの情報端末分野では、欧米メーカーを中心にハロゲン系難燃剤を添加した材料を使用しない動きが強まっている。特に最近は、製品中の塩素量自体を規制するメーカーもある。
同社では、こうしたニーズに対応し、レジン製造元であるクレハと協力し、重合技術の改良、および独自のコンパウンド技術を融合して、製品中の塩素量を大幅に低減した新グレード「フォートロン1140A66」を開発したもの。既に多くの顧客から、採用を前提とした評価を得ているという。
同社では、今回の低塩素PPSを環境対応型製品群の一つに位置付け、積極的な提案を推進する。 |