業界最小レベルの0.25ミリピッチを実現した超小型・薄型タイプの極細同軸ケーブル用コネクタ「XSLシリーズ」

　ケルは、携帯電話やＤＳＣ、モバイルＰＣなどの用途に最適な、業界最小レベルの０.２５ミリピッチを実現した超小型・薄型タイプ極細同軸ケーブル用コネクタ「ＸＳＬシリーズ」を開発、サンプル出荷を開始した。

　 開発した新製品は、極細同軸ケーブル用コネクタとしては業界最小レベルとなる０.２５ミリピッチを実現している。

　 ＡＷＧ＃４４.ＡＷＧ＃４６の極細同軸ケーブルに対応しており、ケーブルの優れた屈曲性により、基板間で自由に接続することができ、ケーブルを束ねることで細いヒンジ部分などを通すことも可能だ。

　 同社従来品の０.４ミリピッチ極細同軸ケーブル用コネクタ「ＵＳＬシリーズ」と比較して、約４０％のサイズダウンを実現した。小型ながら有効嵌合長０.５ミリ以上を確保し、高い接触信頼性を保持している。

　 同軸ケーブルの伝送特性を最大限に生かすよう、コネクタ部分で伝送特性を落とさない仕様としている。

　 ケーブル側コネクタの底部シェルと、基板側コネクタのシェルに金メッキを採用することで安定した接触を実現し、グランド端子を多点で設けることで伝送特性/ＥＭＩ特性を向上させている。

　 用途は、携帯電話やＤＶＣの液晶と本体との接続用をはじめ小型化と高機能化が求められる車載機器や医療機器など幅広い機器向けに供給する。ターゲット市場は（１）通信機器（携帯電話など）（２）画像機器（ＤＳＣ、ＤＶＣ、小型監視カメラ）（３）電子応用機器（モバイルＰＣ、ＰＤＡ）（４）カーＡＶ（カーナビ、カーＴＶ）（５）医療機器（超音波診断装置、内視鏡装置など）――など。

　 同社は、極細同軸ケーブル用コネクタを戦略的商品と位置付けている。ＸＳＬシリーズのサンプル価格は、基板側コネクタ６００円、ケーブル側コネクタ４００円（ハーネスとしての価格は要確認）。初年度販売目標は１００万個。