ブルーレイ・ディスクへの記録・再生機能とデジタルデータ処理機能を世界で初めて1チップ化したシステムLSI「SCOMBO/UM2A」

　ＮＥＣエレクトロニクスは１８日、ブルーレイ・ディスクへの記録・再生機能とデジタルデータ処理機能を世界で初めて１チップ化したシステムＬＳＩ「ＳＣＯＭＢＯ（エスコンボ）/ＵＭ２Ａ」を製品化、サンプル出荷の開始を発表した。

　 ＰＣ周辺市場への拡販を狙ったもの。同時に、家庭用再生機向けに再生機能に特化し、再生速度５倍の「ＳＣＯＭＢＯ/ＵＭ２Ｐ」のサンプル出荷も開始した。０８年上期中に量産を、両機種合わせて月産３０万個でスタートする。

　 今回の新製品の市場導入により、現在、量産出荷中のＳＣＯＭＢＯシリーズの世界シェア（台数ベース）を０７年度の４０％（１４０万台）から、０８年度には５０％以上（１千万台）を目標としている。

　 ＰＣ用のＵＭ２Ａは、ブルーレイディスクと現行のＤＶＤディスクに対応するＰＣ向け光ディスク駆動装置や、家庭用録画・再生機器に内蔵されるシステムＬＳＩ。光ピックアップを制御するアナログ処理回路をデジタル化し、データ変復調やエラー訂正を行うデジタル処理回路と合わせ１チップ上に集積した。８倍速の記録・再生を実現する。

　 １チップ化により、同社従来品比で、セットの実装面積を２０％削減でき、消費電力を３３％低減した。

　 「１チップ化した新製品によりブルーレイにおけるシステムＬＳＩ市場を創造し、その中で当社のシェアアップを図っていきたい」（第２ＳｏＣシステム事業部・新津茂夫副事業本部長）としている。