電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月16日080616_06 サムスン 半導体集積回路 専用IC デジタル情報家電用

大容量メモリーを搭載した90ナノメートル・プロセス採用のスマートカードIC「S3CC9PF」


 韓国のサムスン電子は12日、大容量メモリーを搭載した90ナノメートル・プロセス採用のスマートカードIC(モデル番号=S3CC9PF)を発表した。多彩な暗号化技術に対応する同ICは、SIMカード、モバイル・テレビアプリケーション向けとして今年後半にも量産出荷される。

 同スマートカードICは、16.5キロバイトRAMおよび384キロバイトROMを使用したサムスン独自の16ビットプロセッサ「CalmRISC」と、大容量288キロバイトEEPROM(電気的に内容消去・プログラム可能なROM)を搭載。288キロバイトEEPROMを組み込んだスマートICに、線幅90ナノメートルプロセス技術を適用するのは、業界でも初めてという。

 サムスン電子のシステムLSI部門、鄭七熙上席副社長は「先進プロセス技術に基づいた高性能ラインアップを紹介することで、スマートカードIC業界での当社の技術的リーダーシップを強化できる。様々なメモリー容量、先進のセキュリティ機能を持つ製品を積極的に投入し、業界の需要に対応していく」と述べた。

 新スマートカードICは、アクセラレータ・プロセッサを採用し、「DES・トリプルDES」「RSA」「ECC」など様々な暗号化技術をサポートする。最大のセキュリティサポートにより、ユーザー認証に要する時間の大幅短縮、偽造またはハッキングに対する保護機能強化を実現。こうした高水準のセキュリティ機能を装備したスマートカードは、モバイルテレビやモバイル決済、モバイルIDアプリケーションに最適、とサムスンは説明している。

 サムスンは今回、90ナノメートルプロセスを適用した72キロバイトと144キロバイトEEPROM搭載スマートカードICも発表。これら3種類のICは現在サンプル出荷中で、今年後半に量産出荷の予定だ。

 米市場調査会社、フロスト&サリバンによると、スマートカードIC市場は、08年の43億ドルから年平均15%で拡大、12年には76億ドル規模に達する見込みだ。


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