080611_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月11日 |
080611_01 |
テキサス・インスツルメンツ |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
一般産業用 |
従来製品に比べ約2倍の高速化と約20%の低消費電力化を同時に実現する16ビットRISC型マイコン「MSP430F5xx」
日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI、山崎俊行社長)は、従来製品に比べ約2倍の高速化と約20%の低消費電力化を同時に実現する16ビットRISC型マイコン「MSP430F5xx」ファミリーのサンプル出荷を10日から開始した。「MSP430」シリーズは、TIの16ビットマイコンの主力で、過去5年間で世界市場における売上高が6倍伸長したヒット製品。より高性能で超低消費電力を図った新製品を加えることで、産業機器から民生機器まで幅広い用途へのビジネス拡大を狙う。
F5xxファミリはアクティブ時に1メガヘルツ当たり160マイクロA、スタンバイ時に1.5マイクロAと低消費電力で動作する。スタンバイ・モードおよびスリープ・モードから最大処理速度まで5マイクロ秒以内で瞬時に起動でき、必要な時以外に可能な限り寝かせて使うということも可能だ。これによりシステム・レベルでの消費電力の削減も実現できる。
さらにマルチチャンネルのDMA(ダイレクト・メモリー・アクセス)により、CPUコアが低消費電力モード状態でもペリフェラル間のデータ転送の実行が可能だ。
また、業界トップクラスのコード効率(密度/サイクル数)により、メモリーサイズと電力消費を最小に抑えたまま最大のパフォーマンスも実現する。
ツール、技術資料、サードパーティのサポート、トレーニングや大学のプログラムなど一貫したエコシステムを提供、開発期間の短縮にも貢献する。これらにより小型電池で長時間稼働するポータブルアプリケーションや太陽エネルギー、振動エネルギーおよび人体の対応などで動作するアプリケーションに最適だ。
F5xxから0・18マイクロメートルプロセスを採用。生産は外部Fabを使用する。
「MSP430は超消費電力、豊富な品種とパッケージ、A/Dコンバータ内蔵など充実したペリフェラル、フラッシュメモリー内蔵で低価格といった特徴により、8ビット上位機種から16ビットマイコンに対する価格競争力があり、市場での高い評価につながっている。革新的な新世代ファミリーのF5xxの追加で、日本におけるバッテリ駆動の新しいアプリケーション分野を開拓していきたい」(高瀬健男MCUグループマネージャ)としている。 |