電波プロダクトニュース



080606_03
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月6日080606_03 サンディスク 半導体複合部品 機能モジュール パソコン・OA機器・LAN用

低コストのモバイルPC(ULCPC)向けに設計されたSSD(ソリッドステートドライブ)「pSSD」


 米サンディスクは3日、低コストのモバイルPC(ULCPC)向けに設計されたSSD(ソリッドステートドライブ)、「pSSD」を発表した。

 SSDは、フラッシュメモリーを記憶媒体に用いた駆動装置。OSとアプリケーション・データの両方を格納でき、読み書き速度もHDD(ハードディスクドライブ)に比べ格段に速い。耐衝撃性にも優れ、消費電力も少ないことからHDDに代わる製品として、ハイエンドPCを中心に採用が進んでいる。

 サンディスクの「pSSD」は、ULCPCや「ネットブック」などと呼ばれる250―350ドル程度の低価格PC向けに設計されたもので、容量4、8、16ギガバイト版の3種類を提供する。読み取り速度は毎秒39メガバイト、書き込み速度は同17メガバイト。Linuxとマイクロソフト「ウインドウズ」の両OSに対応する。「pSSD」の「p」は、パラレルATAインターフェイスを示す。

 サンディスクの多値セル(MLC)、シングルレベルセル(SLC)フラッシュメモリーをベースとしたこの新SSDは、三重県四日市市に設立されたサンディスクと東芝の合弁企業で製造される。発売は8月の予定。

 低価格モバイルPCは、開発途上国の学校教育で使用されることを目的に開発されたものだが、大人の需要も多く、多くのメーカーが一般消費者向けに設計した製品を続々投入している。

 この新分野のPC需要の拡大に伴い、対応するSSDの出荷も増加が見込まれ、米ガートナーでは07年からの5年間、低価格モバイルPC向けSSDの出荷は年平均117%で成長、12年の出荷数は3300万個に達すると予想する。

 サンディスクは3日から台湾・台北市で開催中の「コンピュテックス台北08」で、「pSSD」を披露している。


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