080530_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月30日 |
080530_03 |
LSIコーポレーション |
半導体集積回路 |
専用IC |
一般産業用 |
ネットワークセキュリティー分野向け処理性能を向上させたコンテンツ・インスペクション・プロセッサ「Tarari T100」
米LSIコーポレーションは、次世代を見据えたセキュリティ技術開発を積極的に展開し、高速で問題のあるコンテンツを検出するプロセッサ(コンテンツ・インスペクション・プロセッサ)「Tarari T100」シリーズを投入した。
同社は、ストレージとネットワークの2分野に特化した半導体ビジネスを行っている。
コーポレートプランニング&マーケティング担当のフィル・プレイス上級副社長は「ストレージ、ネットワークに共通する一つの要素が『セキュリティ』であり、業界をリードするセキュリティ技術構築を目指している。データに関するセキュリティには『保存されているデータを守ること』と『ネットワークを移動するデータを守ること』の2種類がある。当社は、この二つのセキュリティをカバーできる」と語る。
保存データを守るストレージ分野のセキュリティとして、同社は07年からIBM、シーゲートと連携し、HDDの保存されるデータをすべて暗号化する新たなセキュリティの仕組みづくりに取り組んでいる。
「パソコンの廃棄や紛失時のHDDからのデータ漏えいを、保存データをすべて暗号化しておくことで防ぐもの。暗号を解く鍵の管理システムが重要になるが、3社の連携を通じ、HDDのフル暗号化を推進したい」(プレイス上級副社長)。既にLSI社では、シーゲート社製HDDに対し、HDDフル暗号化対応のカスタムSoCの供給を開始している。
ネットワークセキュリティ分野ではこのほど、飛躍的に処理性能を向上させたコンテンツ・インスペクション・プロセッサ「Tarari T100」シリーズを投入し、拡販を展開している。
新製品は、ウイルスやスパムなど問題を抱えるコンテンツを検出するプロセッサで、1チップで最高2ギガbpsのスループットを誇る。また、最大五つのチップによる連係動作で、最大10ギガbpsのスループットを実現できる。
同チップは250メガbps、500メガbpsでの動作であれば外部メモリーが不要で、2ギガbps動作時でもDDR2メモリー一つを追加するだけで対応し、基板占有面積は従来の10分の1に削減できる。
「従来、ロードバランサと複数のサーバーで実現していた処理を、一つの筐体の装置に集約できる革新的な製品。コスト削減、省電力化に貢献できる」と、同上級副社長は語っている。
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