モーターやプリンタヘッドを使う工作機械や業務用プリンタ等向け定格出力電流の最大3.3倍まで対応可能なピーク電流対応スイッチング電源「HWS-P」

　デンセイ・ラムダは７日、定格出力電流の最大３.３倍まで対応が可能なピーク電流対応スイッチング電源「ＨＷＳ―Ｐ」を開発、６月から販売を開始すると発表した。

　標準価格は出力電力３００Ｗが３万２００円、同６００Ｗが４万３２００円となっている。

　新製品は、モーターなどの駆動系負荷における立ち上がり瞬時負荷電流値（ピーク電流）に対応したもので、モーターやプリンタヘッドを使う工作機械、業務用プリンタ、工業用ミシン、産業用ロボットなどの電源。

　電源内部の風速のシミュレーションで風の無駄な流れを抑制し、部品の冷却効果を引き出すとともに、１００％ピーク電流以上の領域での高効率を達成することによって、定格の最大３.３倍までのピーク電流に対応することを可能にした。

　これによって、例えばピーク出力電力が１ｋＷでも、平均出力電力３００Ｗのサイズ・６１×８２×１６５ミリメートル（６００Ｗ出力機種＝１００×８２×１６５ミリメートルサイズ）の電源で対応できる。

　ピーク電流の動作保証時間は最大５秒間と規定。誤って、この規定値を超えた場合でも安全に出力が停止する保護機能（ディレー遮断）を搭載している。内蔵ファンにはファン可変速回路を追加し、動作周囲温度が高温の環境に比べ、常温時では約３デシベルに静音を実現した。

　ディレー遮断のほか、過熱、過電圧、過電流の保護機能を搭載している。

　定格出力電圧は２４Ｖ、３６Ｖ、４８Ｖとなっている。