同社の持つ小型巻線チップインダクタ設計開発技術と製造技術でHDMI向けに業界最小の1210サイズと優れた高周波特性を実現した小型巻線コモンモードチョークコイル「CM01H900」

　太陽誘電は、ＨＤＭＩ対応の小型巻線コモンモードチョークコイル「ＣＭ０１Ｈ９００」を開発、４月から中之条工場で量産を開始する。

　年内に月産１５００万個体制を確立する予定。サンプル価格は２０円となっている。

　薄型テレビやブルーレイディスクレコーダ、ハイビジョン対応ＤＶＤレコーダなどの高画質デジタル機器や映像を扱う小型モバイル機器のインターフェイスには、ＨＤＭＩなどの高速インターフェイスが採用されるようになっている。

　このようなインターフェイスでは、高速差動伝送信号方式で発生するコモンモードノイズを除去するため、小型で高周波特性に優れたコモンモードチョークコイルが求められている。

　新製品は、同社の持つ小型巻線チップインダクタの設計開発技術や製造技術で、ＨＤＭＩ向けに業界最小の１２１０（１.２×１.０×高さ０.９ミリメートル）サイズを実現した。小型化により、巻線コモンモードチョークコイルの特徴である高周波特性がさらに改善され、カットオフ周波数８ギガヘルツを達成している。

　このため、ハイビジョンＤＶＣやデジタルカメラなど小型モバイル機器のＨＤＭＩ端子はもとより、今後登場する超高速インターフェイスのコモンモードノイズ対策にも使用できる。