音声の再生速度を0.5-2倍の範囲で、音程は+-20%の範囲で任意に設定でき16ビットのオーディオクラスのD/Aコンバータを搭載し高品質化を実現した音声LSI「ML2272xシリーズ」

　ＯＫＩ（沖電気工業）は、音声の再生速度と音程を任意に設定できる音声ＬＳＩ「ＭＬ２２７２×シリーズ」を開発、２５日からサンプル出荷を開始した。量産出荷は６月を予定している。

　これまでの音声ＬＳＩは、再生速度の変化により音程が高くなったり、低くなったりしていた。

　新製品は、音声再生の速度と音程をそれぞれ調整できるため、語学学習機や電子辞書、教育玩具などスロー再生や、高速再生が必要な機器や高齢者向けの人に優しい商品に適している。

　音声の再生速度は０.５―２倍の範囲、音程はマイナス２０―プラス２０％の範囲で設定できる。

　また、１６ビットのオーディオクラスＤ／Ａコンバータを搭載するなどして、従来の音声ＬＳＩと比較してさらなる高音質化を実現している。内蔵メモリー容量を最大１６メガビットと大幅に増やしているため、多くのメッセージを登録して再生することができる。

　スピーカアンプも内蔵しているため、部品点数の削減と省スペース化することができる。ＭＬ２２７２５（１６メガビット）、ＭＬ２２７２４（８メガビット）、ＭＬ２２７２３（４メガビット）の３種類を用意している。