画素ピッチ5マイクロメートルプロセスを採用し従来比約1.6倍の業界最高感度3200mVを実現し照度の低い夜間でも補助光なしでカラー撮影できる監視カメラ用3分の１型CCD、NTSC用とPAL用2機種

　シャープは、業界最高感度３２００ｍＶを実現した監視カメラ用３分の１型ＣＣＤを開発した。ＮＴＳＣ用（２７万画素）のＲＪ２３１１ＣＡ０ＰＢと、ＰＡＬ用（３２万画素）のＲＪ２３２１ＣＡ０ＰＢの２機種を１７日からサンプル出荷する。サンプル価格はどちらも税込み2000円。量産出荷は５月末から。月産個数は合計４０万個。

　新製品は、コンパクトデジタルカメラの高画素化で培った微細加工技術を駆使し、画素ピッチ５マイクロメートルプロセスを採用。光を取り込む集光率と光から電気への変換率の大幅な向上に成功し、従来比約１.６倍の高感度を実現した。照度の低い夜間でも、補助光なしでカラー撮影できる。

　強い光源を撮影したときに発生するスミアを業界最小のマイナス１３０デシベルに低減。飽和出力は業界最高の１２００ｍＶを実現し、明暗のコントラストを高めるなど、撮像画質の大幅な向上を図った。逆光や室内と室外を同時に撮影するなど、コントラストの高いシーンでも高画質な撮像が可能。

　ＣＣＤ周辺ＩＣ、信号処理用システムＬＳＩと組み合わせ、開発期間の短縮を図るサポートなど、様々なシステムソリューションを提供する。