無停電電源装置（UPS)や3kW程度の太陽電離システムのインバーターなど向け独自の導通損失とスイッチング損失を低減するためのフィールド・ストップ構造とトレンチ技術を採用した低損失で耐圧600VのIGBT

　インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン（ＩＲジャパン）は、低損失で耐圧６００ＶのＩＧＢＴ＝写真＝を発表した。

　用途は、無停電電源装置（ＵＰＳ）や３ｋＷ程度の太陽電離システムのインバータなど。最大定格電流別に４.０Ａ／６.０Ａ／８.０Ａ／１０.０Ａ／４８Ａの５品種がそろう。価格は１万個購入時で０.６８ドルから２.７９ドル。

　新しいＩＧＢＴには、導通損失とスイッチング損失を低減するため、同社の最新技術であるフィールド・ストップ構造とトレンチ技術を採用する。

　従来のパンチスルー型やノンパンチスルー型ＩＧＢＴに比べ、コレクタ―エミッタ間の飽和電圧と全スイッチング損失が低い。また、効率を改善し、電磁干渉（ＥＭＩ）雑音を低減するウルトラファスト・ソフトリカバリ・ダイオードも同一パッケージに内蔵する。

　スイッチング周波数は２０キロヘルツに最適化。