水晶発振子の温度特性を利用して高温槽内の温度を一定に保つことで非常に高い周波数安定度を実現した小型の恒温槽付きでしかも低電圧駆動を実現した水晶発信器（OCXO)

　エス・エム・アイ（埼玉県川越市、三浦正光社長）は、恒温槽付き水晶発振器（ＯＣＸＯ）の新製品を発売した。月産数十万個体制で供給を行い、携帯電話基地局や放送機器など通信機器用途での拡販を目指す。

　 同製品は、水晶振動子の温度特性を利用して高温槽内の温度を一定に保つことで、非常に高い周波数安定度を実現した。内部の水晶振動子は、最先端技術設備で生産された製品を使用。高温槽を小型化することで、省スペースでの設計が可能となった。

　 省エネに配慮した低電圧駆動を実現している。汎用的な周波数は常備しており、ニーズに合わせた広域な周波数帯にも対応することができる。パッケージサイズも多種取りそろえ、顧客ニーズに対応する。

　 製品サイズによって安定度は異なるが、基本はプラスマイナス０.０１ｐｐｍから０.１ｐｐｍまでとなっている。