発振回路などに必要なオペアンプやコンパレータなどの各種基本回路を1チップ上に搭載した冷蔵庫や食器洗い乾燥機などのインバータ制御向け16ビットフラッシュメモリー内臓マイコン19品種

　ＮＥＣエレクトロニクスは、冷蔵庫や食器洗い乾燥機、ＩＨクッキングヒーターなどのインバータ制御向けに１６ビット　フラッシュメモリー内蔵マイコン１９品種を製品化し、５月からサンプル出荷を開始する。価格は６４キロバイトのフラッシュメモリー、３キロバイトのＲＡＭを搭載した「７８Ｋ０Ｒ/ＩＥ３」が５００円/個。量産は１２月から。規模は２０１０年度には１９品種合計で３００万個を計画している。

　 新製品は、外部接続端子が３０ピンの「７８Ｋ０Ｒ/ＩＢ３」２品種、同３８ピンから４８ピンまでの「７８Ｋ０Ｒ」/ＩＣ３」８品種、同５２ピンの「７８Ｋ０Ｒ/ＩＤ３」３品種、および同６４ピンの「７８Ｋ０Ｒ/ＩＥ３」６品種。

　 共通の特徴として、ＣＰＵは１ＭＩＰＳ当たりの消費電力が１.８ｍＷという業界最高クラスの電力性能比を実現していることと、多機能タイマー用に最高４０メガヘルツのクロックを内蔵発振回路から供給できる。発振回路やインバータ制御に必要なオペアンプ、コンパレータなどの各種基本回路を、業界で初めて１チップ上に搭載している。

　 これらのマイコンを使用することで、キメ細かなインバータ制御が可能となり、白モノ家電を容易に開発できる。また、内蔵メモリーがプログラムを電気的に書き換えできることから、ソフトウエアの書き込み、仕様変更時の書き換えなどが基板実装後もできるため、開発期間の短縮が可能となる。